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be Blog Vol.26【うつろいやすい記憶】

be Blog Vol.26【うつろいやすい記憶】

記憶はいつでも正しいと言えますか?
実はすり替わっていたりします。

 

先日、NHKのEテレで放送しているTED スーパープレゼンテーションの番組を見ました。

いつも「スーパープレゼンテーション」の内容の面白さ、説明のわかりやすさ、人を惹きつける話術が気に入っています。

今回は「記憶は嘘をつく The fiction of memory. 」

フィクションとは本来、作り話や物語の意味ですが、今回は「嘘、想像」の意味でとらえています。

記憶とはものごとを忘れずに覚えていることです。

昨夜の夕食や過去の思い出、学んだ知識、人の名前までいろんなことを生まれてからずっと、見たこと、聞いたこと、感じたことすべての体験を脳に記憶としてインプットしています。

脳は大量の情報を蓄積していますが、すべてが正しい記憶でしょうか?

心理学者のエリザベス・ロフタス氏は、時には勘違いすることもあるだろうし、左右の違いなど些細なことに始まり、人の記憶はあてにならないという論文を発表しています。あいまいなものだとすれば、怖いこともあります。

 

【ケース1】

暴行事件の被害者の女性が、犯人に似たある男性が所有している車が犯人の車に似ていたので、裁判で『間違いない』と証言をしました。その男性は有罪になり刑務所へ送られてしまいました。その後、真犯人が見つかった時には、彼は職を失い、極度のストレスのせいで心臓発作を起こして死亡しまいました。

いわゆるえん罪事件と言われるものの中で、人のあいまいな記憶により有罪が確定する確率は3/4。100人中75人とは非常に多いですね。記憶違いでも思い込むと、記憶は正しいと思ってしまうようです。

そこで日常ではないことなら正確に覚えられるのではないかという実験を行いました。

 

【ケース2】

交通事故の映像を見せて、グループA には【ぶつかった】、グループB には【激突した】というキーワードを伝え、事故の状況を説明してもらったところ、グループB からはひどい状況を報告する人が多くなりました。

流血していたり、フロントガラスが割れていたりと、実際はそうでなくてもあるものとして記憶がすり替わってしまったのです。

質問の言葉で脳が記憶を操作してしまった結果ですね。様々な実験により記憶の書き替え=「虚偽記憶」が作られることがわかったのです。

日常は「虚偽記憶」であふれています。ニュースが意図的に特定の内容を強調して報道されていたり、解釈の嘘があるなんて考えたら怖いことです。

日常の会話でさえ、ちょっと盛って大げさに話してみたりすることもあると思います。いろんな情報を取り入れ自分で判断していくことが大切であり、思い込みは誰でもあり得ることなので、あんまりカリカリ怒ったりしないようにしたいものです


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